ネットセキュリティ向上委員会

個人でできるセキュリティ対策を考えます。

LINEを使用するときに注意すること

LINEに提供される個人情報   http://line.naver.jp/line_rules/ja/
LINE利用規約  http://line.naver.jp/terms/ja

プライベートな場になりやすいLINE

LINEは、従来のメールよりも素早く、簡単にメッセージを送受信でき、指定した人以外にメッセージは見られないように設計されているため、非常にプライベートな空間として使われています。しかしながら、インターネットに接続されている場であることを忘れてはなりません。

情報流出の可能性は?

昨今では様々な企業や、公的団体の情報流出がよくニュースに上げられます。LINEも例外ではなく実際に2015年の2月、「全てのトーク履歴、写真、位置情報、友達リスト、認証情報」等が外部から読み取ることが可能であるという、セキュリティ脆弱性が存在していたことが発見され、LINEはその1ヶ月後のアップデートで対策を講じたとしています。そもそもLINEのサーバー自体が攻撃されてしまえば、他の企業と同様に流出の可能性はあるので、極論を言ってしまえば情報流出の可能性がゼロのものはこの世に存在しないでしょう。LINEのトーク履歴は何故かtxt形式で保存することが容易なので、抜かれてしまうと大量のトーク履歴をとても少ない容量で保存されてしまいます。

「友達の自動追加を許可」をオフに

LINEには端末のアドレス帳の電話番号を読み取り、自動で友達を追加するという機能があります。アドレス帳がLINEサーバーに送られてしまうことを考えると、これはOFFにするべきです。また、アドレス帳は友達だけを登録するものでは有りません。LINEを知られたくない人もアドレス帳に登録してあるだけで自動で追加されてしまいます。また、アドレス帳に登録されている人が電話番号の変更を行った場合、使われなくなった電話番号は数ヶ月後に全く別の人に割り当てられている可能性もあり、友達追加を自動にしておくと、この全く知らない人が友達に追加されてしまいます。

「友達への追加を許可」をオフに

これも同様の理由でオフにすべきでしょう。あなたの電話番号を知れば、誰でもあなたのLINEを見つけることが出来るということになります。

「ID検索を許可」しない

悪意あるユーザーがランダムにID検索をかけている場合があります。これを許可していると知らない人からメッセージが度々くることになります。

パスワード管理は厳重に!

これはLINEに限ったことではなく、最も基本的で重要なことですが、管理が杜撰な人は多いです。パスワードが洩れて他人にログインされてしまうと、LINEのトーク内容や写真が全て流出してしまいます。その上、そのアカウントを使って友達にお金や写真を要求するといった乗っ取り(成り済まし)被害も増えています。金銭的な被害だけでなく、信頼関係も崩れてしまうことになりかねないので、パスワードは簡単に推測できるようなもの(辞書にあるような単語や短いもの)は避け、また他サイトのパスワードと同一のものを流用すると、そこが流出してしまったときに共倒れすることになったり、そもそも登録したサイトが悪意のあるサイトだった場合にも流出してしまうので、使用するサイト毎にパスワードは変更しましょう。

被害に遭わないために

「年賀状送りたいから住所教えて」「WEBマネーカードを買ってきて」「電話番号教えて」などのメッセージには素直に従うべきでは有りません。相手が乗っ取りだった場合には金銭被害やストーカー被害、脅迫等の犯罪に巻き込まれる可能性があります。また、「PINコード教えて」というメッセージに従うと、自分のLINEも乗っ取りに遭ってしまいます。

スマホ本体の管理

案外多いのが所有者のスマホから直接LINEを見られてしまうというケース。スマホを置いたまま離れたり、スマホのロックを他人に知られないようにする必要があります。

まとめ

・最悪の事態(流出)の場合も考えて、第三者に見られて困るトークや写真は使用しない。
・「友達の自動追加」、「友達への追加を許可」、「ID検索を許可」をオフに
・パスワードは絶対に他に漏れないようにする
・LINE上で住所や電話番号などの個人情報を教えない、金銭の授受には応じない

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